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地  域  の  概  要
 
  新琴似は、明治20年5月、九州から入植した屯田兵164人(家族をあわせ814人)と翌年入植した74人(家族をあわ   
 せ436人)によって開拓が始められ、現在は安春川の水辺と散策路、防風林は憩いの場として、自然にも恵まれた   
 住宅街です。
  札幌に残る唯一の屯田兵中隊本部は資料館として市指定の有形文化財となっています。   
  また、新琴似歌舞伎を伝統芸能として伝承し、文化振興会は毎年文化展 ・ 芸能の集いを行なうなど、文化の町を
 めざしています。   
 
 【 新琴似屯田兵中隊本部 】  
   新琴似神社境内に残るこの建物は、新琴似屯田兵村の本部として建て    
  られました。兵村の役場としての機能を担い、この地に兵村が築かれたこ   
  とを伝える貴重な遺構です。
   屯田兵役が解除となった後は、兵村自治機関である兵村会の共有財産   
  となり、以後、町内会・産業組合 ・ 市役所新琴似出張所 ・ 集会所などに   
  利用され、昭和40年、札幌市に寄付されました。
   昭和47年に創建時の姿に復元されたのち、昭和49年4月20日には、札幌
  文化遺産に登録され現在は、新琴似屯田兵中隊本部保存会により屯田兵
  らの生活農業用具を中心に約200点の資料が保存・展示されています。 

 【 新 琴 似 神 社 】
   明治20年5月20日、陸軍屯田兵歩兵第一大隊第三中隊が新琴似の地に   
  入植し、入地後ほどなく中隊本部の東方、浄泉の湧き出る四神相応の浄地   
  を相してその社地と定め、小規模ながら、天照皇大御神・豊受大神・神武天
  皇の三柱の神を奉斎する神祠が営まれ、開拓の守護神として御鎮座された   
  のが、新琴似神社の始まりです。   
   後に、5月20日を例祭の日にしています。その後、明治39年に奥殿、大正   
  2年に社殿が造営され、大正14年に村社列格となりました。  

 【 安 春 川 】  
   安春川は、明治23年、当時北海道の開拓にあたっていた屯田兵によって
  つくられました。その企画立案をしたのが中隊長の安東貞一郎大尉です。
   湿地帯で泥炭におおわれた土地を、農地にするための排水路としてつく   
  られたのが始まりです。   
   二十世紀に入ると水枯れ状態になり、昭和40年代には雨水排除のため   
  の河川となってしまいましたが、 その後、創成川水再生プラザから高度処   
  理水を札沼線沿線の新琴似5条2丁目あたりより地上に流すことによって、   
  「川」として復活を遂げました。昭和63年から平成4年にかけ、新琴似の上   
  流から810mについて、遊歩道などの整備が行われました。

 【 屯 田 防 風 林 】  
   屯田防風林は大正時代に植林されたようで、樹種はポプラ、ヤチダモ、は   
  るにれ、ナナカマド、白樺、エゾイタヤ、エゾマツなどの混交林になっている。   
   このグリーンベルトは、当然、風避けが目的であるが、新琴似地区と屯田
  地区 との境界に位置しており、冬季の北風を避ける効果は新琴似地区にし   
  か恩恵を 与えないと思われる。      
   現在行政区分上は屯田地区に入っているので「屯田」の 名前が付いてい   
  るが、もっとも屯田地区のための防風としては、さらに北へ2キロのところに   
  、また別の防風林が配置されている。

 【 近 藤 牧 場 】  
   大正4年から、この地で酪農を始めた近藤牧場は、札幌の近郊に良く見ら   
  れた牧場の形態を今に残す数少ないものの一つです。    
   場内にある冬期間の乳牛の飼料を蓄えるサイロ(大正14年建築)は木軸
  にコンクリートを打ち込み、表面を下見板張りにしたもので、大変珍しい構   
  造となっています。   
   また場内にはもう1基、札幌軟石製のサイロが建っており、異なるつくりの   
  サイロが近くに並んで使われているのは珍しいとされています。
   牧草地は拡大する市街地に囲まれており、牧場の近隣に高層住宅や大
  型ショッピングセンターが建ち並ぶという景観を生んでいます。 
   「さっぽろ・ふるさと文化百選選定」「北区歴史と文化の八十八選」にも選
  定されており、北海道ならではの牧歌的な光景を今にとどめています。
 
 【 新 琴 似 歌 舞 伎 】
   開拓当時の屯田兵村の人達の生活の楽しみとして、明治30年に開拓農   
  民であった田中松次郎が5人の青年団の仲間と素人集団を結成し、上演し   
  たのが新琴似歌舞伎の始まりです。   
   当初は新琴似神社の境内で上映されていましたが、明治44年に私財を   
  投じて新琴似7条1丁目ニトリ家具店あたりに310人は収容できる常設劇場   
  「若松館」を建設し、爆発的な人気を博しました。   
   観覧は無料で劇場の維持費は観客の投げ銭で賄われていましたが、狸   
  小路に映画館「遊楽館」が開業し、映画時代の到来で若年層が離れだし、   
  大正8年に終幕しました。     
   市民活動の拠点として、プラザ新琴似が完成したことを契機に、地域の   
  人たちによる町おこしの話し合いの中から歌舞伎復活運動へと展開し、平   
  成5年に地元の有志により「新琴似歌舞伎伝承会」が発足しました。
   平成8年には80年ぶりに「白波五人男」を演目に復活講演が開催されて以   
  降、地元中学生を対象に「わが町の歴史的歩みと歌舞伎が果たした役割」   
  を知ってもらい、郷土愛や歌舞伎を演じる醍醐味と造詣日本古来の伝統文   
  化など継承へつながることを望み、平成26年で9回目の公演を終えました。

 【 新 琴 似 音 頭 】  
   「新琴似音頭は」新琴似開基百年を記念して住民から歌詞を募集し、曲と   
  踊りをつけて、昭和60年5月のパレードで披露されました。   
   制作の趣旨は「次代を担う子ども達に、夢のあるふるさと新琴似を自らの   
  手で作り培い、次世代に継承していくために・・(中略)・・新琴似の一世紀か   
  ら二世紀をしっかり生きる老若男女みんなが各種集いや学校、職場で事あ   
  るごとに気軽に歌い、踊れるユニークな音頭を新設しよう」(新琴似新聞 昭   
  和60年9月1日)というものでした。しかしながら、制作から30年近くを経て必   
  ずしも当時の趣旨にあるとおりに「新琴似音頭」が普及されているとは言い   
  難いので、この度「新琴似音頭」を、世代を問わず誰でも気軽に口ずさんで   
  ”踊りたくなる”魅力あふれるものに編曲しました。   
   また、初めての方でも踊りの輪に参加して踊れるように振り付けも見直し、   
  広く町内会や小学校、老人クラブなどでも気軽に踊れるようリニューアルし、   
  YOSAKOIソーラン祭り新琴似会場で完成披露のパレードを行いました。   

      【 動 画 再 生 】
 【 新 琴 似 天 舞 龍 神 】   
   「新琴似 天舞龍神」(しんことに てんぶりゅうじん)は、平成7年12月に   
  北海道札幌市新琴似で発足しました。        
   メンバーの大半が新琴似の住人で、地域密着のチームとして活躍し、日   
  本の『和』を基調としたチームを目指しています。
   毎年札幌で開催され、全国から350チームもの参加がある「YOSAKOI   
  ソーラン祭り」には、平成8年に初出場し『新人王賞』を獲得。     
   以来、平成16年の「第13回YOSAKOIソーラン祭り」では、念願の『YO   
  SAKOIソーラン大賞』を受賞して以降、第16回まで大会史上初の4連覇
  を達成しました。
   また、平成20年の「北海道洞爺湖(とうやこ)サミット」歓迎レセプションで
  は、G8首脳の前で演舞を披露しました。
   今年(平成27年)で発足15年目を向え、 「YOSAKOIソーラン祭り」本祭   
  だけではなく、地域のお祭りをはじめ各種イベントにも積極的に参加し、全
  国各地のYOSAKOI祭りを開催している地域やチームとの交流にも幅広く
  取り組んでいます。
 
 【 新 琴 似 大 根 】   
   新琴似の特産物「大根」は明治23年屯田兵の安東中隊長が「早くとれて   
  早く金になる物」として大根の種子を各戸に配り、大麦やえん麦の栽培を勧   
  めたのが始まりで、札幌市に売りに出かけてたちまち売れて「新琴似大根」   
  は有名になりました。   
   畑作が中心になった新琴似では、亜麻、大豆、小豆、大根やキャベツなど   
  野菜作りが盛んになり、明治31年品質のよい篠路の大根が大水害にあって   
  から、札幌市民の一大供給地として大根作りが盛んに行われました。   
                        [写真は新琴似連合町内会30年史より]    
 
 【 札幌新琴似太鼓保存会 】   
   平成10年に発足したこの会の源泉は、平成4年に結成された新琴似小学   
  校の和太鼓少年団「鼓の畝少年団」で、第一期の団長が中心となって活動   
  してきました。 「鼓の畝」というのは、新琴似小学校の校歌の一節「あの道   
  この畝・・・」からとったものです。   
   発足した当初、一尺八寸の宮太鼓一つで練習していましたが、会員の増   
  加に伴い、塩ビ管に皮を張った手作りの太鼓を増やし、活動の範囲を広げ   
  ていきました。   
   会員の年齢層は幅広く少年から高齢者までで、それぞれの年齢層の持ち      
  味を融合させた演奏には定評があります。 地元はもちろんのこと、道内各   
  地のイベントなどに数多く出演し、新琴似の文化活動の一端を担っていま   
  す。